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履歴の果て

2009年、わたしは憧れの学校に入学し
2013年、その場を卒業したらしい
その年の春、またも同じ門をくぐり
門を出たのは二年後のはずなのだが、
あぁ、それが西暦何年なのかが分からない。

羅列する数字。
それらは少しも記憶を連れてきてはくれない。
果たして、

私のペンが書類の上で止まる
果たして記憶の中の「私」は
私なのだろうか、と。
ひとつの時間軸上に存在する
「無数の私」と
「いまの私」は
同じ「私」と言えるのだろうか

記憶の私は決して
今の私の喜びも悲しみも
理解はできないだろう
ひとりの食卓のわびしさも
一輪の薔薇への愛しさも

あぁ、さらばだ
もう二度と過去には戻れない
「私」は歩み続ける
「私」は感じ続ける
分裂を繰り返し
感情を堆積させ
より複雑な生命体に

さぁ、進もう
ひそやかなる変化を遂げるために
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